「石灰沈着性腱板炎(石灰性腱炎)」について ~急な肩の激痛の原因は、これかも~
こんばんは!
「石灰沈着性腱板炎(石灰性腱炎)」ってご存知でしょうか?
夜間に突然生じる激烈な肩関節の疼痛で始まり、痛みで睡眠が妨げられ、関節を動かすことが出来なくなります。
40~50歳代の女性に多くみられます。肩腱板内に沈着したリン酸カルシウム結晶によって急性の炎症が生じる事によって起こる肩の疼痛・運動制限です。
この石灰は、当初は濃厚なミルク状で、時がたつにつれ、練り歯磨き状、石膏(せっこう)状へと硬く変化していきます。石灰が、どんどんたまって膨らんでくると痛みが増してきます。そして、腱板から滑液包内に破れ出る時に激痛となります。
私は35歳の時に、「石灰沈着性腱板炎(石灰性腱炎)」になりました。
急な激痛で、夜中救急車呼ぼうかと思うレベルでしたが、どうにか朝まで我慢し、朝病院へ急ぎました(/ω\)
パジャマを脱ぐ時に服が触れるのでさえ痛いほどで、痛みの長さと強さでは出産を超えてるのでは、と思いました。。。
治療方法としては、激痛を早く取るために、腱板に針を刺して沈着した石灰を破り、ミルク状の石灰を吸引する方法がよく行われています。三角巾・アームスリングなどで安静を計り、消炎鎮痛剤の内服、水溶性副腎皮質ホルモンと局所麻酔剤の滑液包内注射などが有効です。
ですが、この時私は妊娠3ヶ月、鎮痛剤や麻酔などは一切できない状態でした。
自然に治癒もしますが、発症後1~4週はかかるとのことだったので、それまでこの激痛に耐えられるかどうかが問題(/_;)
でも赤ちゃんのため、何とか泣きながら耐え続け、でも痛みのために睡眠もうまくとれなかったりという状況で、それもダメだということになり、腱板に針を刺して沈着した石灰を破り、ミルク状の石灰を吸引する方法を試すことになりました。
麻酔なしの処置となるため、非常に痛みが伴うことと、全てを取り切ることができないかもしれないということを事前に先生から聞いてました。
でも薬や麻酔なしで乗り切るにはもうこれしかないと思って決断したのですが・・・。
いたーーーーーーい!!!!!
こんな歳にもなって、自分でもびっくりしましたが、人前で結構な声で泣きました。
麻酔なしで肩に直接針を刺して石灰を引っ張り出すなんて、想像するだけで恐ろしいことですが、もうやるしかなかったので頑張ったんですけど、ほんっとーに痛かった(泣)
結果頑張った甲斐あって、無事にほぼ石灰を取ることができ、肩の痛みは一気に引いていきました!!!
その後順調に治っていき、2週間ほどでほぼ元通りに☆
40~50歳代の女性に多い病気ということで、35歳の私はまさかと思いましたが、妊娠中で体の変化もある中で発症したのかな、とも思います。
自分の体にいつなんどき、どんなことが起こるかなんて分からないものです。
「石灰沈着性腱板炎(石灰性腱炎)」は、中等度の症状が1~6ヵ月続く亜急性型もあり、五十肩とも間違えやすい症状のため、肩に違和感のある方は一度検査を受けてみられてもいいかもしれません。
♡最後までお読み頂きましてありがとうございました♡